ラバー写真を撮っています。

Wednesday, September 23, 2009

身体性=女性という考察

ただいま充電中です。
次回テーマは inflatable tits を考えていますが、変わるかもしれません(気まぐれ)。

ところで今読んでいる本に面白い考察がありました。

ジェンダーに関する最新の考察で、男性はある立場から対象を視覚的に欲求し、それは「所有」というかたちに帰結する。女性はあらゆる立場(=実質的な立場が存在しない)から対象を身体的に欲求し、それは「関係」というかたちに帰結する。女性にとってセックスは持続的関係行為の一部でしかない、という展開で、私もいままでなんとなく漠然と考えていたことを大胆に切り込んでいてエキサイティングな一冊です。

その中の「ポルノグラフィー」という節で、なぜ男のポルノグラフィーは女のそれより少ないのかという点について。

(前略)男性の性的欲望は、女性よりもはるかに視覚に依存する、ということがある。男性にとって「視ること」、すなわち「視覚情報を所有すること」は、すでに性行為のなかばなのだ。(中略)いっぽう女性の性的欲望は、まず第一に、関係性によって賦活される。しかし写真の被写体とはいかなる関係も持ち得ない。つまり女性的な欲望が、単なる視覚のみを介して刺激されることは、きわめて起こりにくいのだ。
むしろしばしば耳にするのは、女性もまた、男性ヌードよりは女性のヌードを見たがるという傾向である。この事実は、ラカンによる「異性愛者とは…その固有の性に関係なく、女性を愛する者のことである」という指摘を連想させる。ここから考えられるのは、異性愛者におけるセクシュアル・ファンタジーは、ジェンダーのいかんにかかわらず、常に女性の身体を通じて表現されるという可能性である。

(「関係する女 所有する男」 講談社現代新書)


もちろん個人差があるのは当然だけれど、一般的な女性と男性の間では性的スタンスが根本から異なっているのは確かなようだ。したがってエロのマーケットも根本的に異なると思う。
そして私は、このブログを主に男性に向けて発信していることを再認識したのです。

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